1982年レプトスピラ症44名（届出60名）中，輸入患者は２人（ギニア１名，アルジェリア１名；死亡），42名は国内患者で男性が圧倒的（83％）であった。20〜39才が多く（48％），感染経路は魚釣りや水浴びが36％，ネズミとの接触が21％，職業上の暴露（縫子，屠場）12％，感染の疑いのある犬との接触５％，研究室事故２％であった。地域的かたよりはみられない。1983年夏の旅行季に数例が届出られているが，この夏は特に酷暑のため湖や河へ出かけた人が多かったことと関連があるとみられる。

（ＷＨＯ，ＷＥＲ，58，No.40，310，1983）