Vol.7 (1986/1[071])
CA21はかつて軍隊でしばしば呼吸器感染流行をおこした。臨床症状はインフルエンザ,アデノまたはパラインフルエンザウイルス感染と区別できなかった。徴兵制度がなくなって英国ではほとんど分離されなかったが,1984年にNottinghamで家族内感染,さらに11月に英国南部でJunior Leader's regimentの15〜16歳の少年から分離された。ウイルスはふつう咽喉から分離され,他からはとれない。継代細胞でよく増殖するがサル腎細胞では増殖しない。 (CDR,85/47,1985)