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Vol.7 (1986/1[071])

<外国情報>
宗教的予防接種拒否集団における麻しん流行−米国


 1985年7月24日,Christian Scientists(医薬を用いず信仰の力で病気を直すことを特色とする教派)のキャンプで17歳の麻しん患者が発生した。参加者はカウンセラー25名,キャンパー110人,14〜25歳)全員ワクチン未接種者で,全部初発患者に接触した。27日2次感染者発生前にキャンプを閉じ,24の異なる州に帰り,各州の監視下におかれた。

 合計50例の関連例が発生,うち2次感染発症者は31名のキャンパーと3名のカウンセラーで発病率25.2%,平均罹患年齢は14.6歳。3次患者は16名で,すべて非免疫の家族感染,一般への伝播はなかった。通常とられる予防接種措置はできなかったが,隔離政策が外部集団への波及を防いだ。

 宗教的ワクチン拒否者は数は少ないとはいえ,感染のリスクが高く,重症麻しん合併症中で大きい割合を占め,また麻しんウイルスを保存し,伝播する原因になっている。本年のMontanaの例では137人の流行の初発はこうした者だった。学校は宗教的理由の予防接種拒否を許しているが,他に感染波及の危険性のある状況下では本人と社会のためこのような者を隔離する必要がある。

(CDC,MMWR,Vol.34,No.47,1985)






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