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Vol.7 (1986/4[074])

<外国情報>
インフルエンザ関連Toxic Shock Syndrome(TSS)−米国ミネソタ


 1986年2月,衛生局はインフルエンザ感染後のTSSを2例認めた。15と16歳男性で1例死亡。共に検査室診断でインフルエンザB型感染を確認。胸部X線で浸潤を認め,Staphylococcus aureusが上気道から分離された。1株は TSS toxin-1を産生,他はStaphylococcal enterotoxin B陽性だった。その後の主な機関における調査で,呼吸器感染後の低血圧(90mm/Hg以下),発熱38.8℃,血液培養陰性を指標にしてさらに4例が見出された。4人とも紅斑はみられなかったが,3人は落屑があった。1人は入院3日で死亡。

 このシーズンはインフルエンザの動きが活発なので稀な後遺症をみる機会が増え,これ以外にもインフルエンザ後の低血圧例が14例みられている。心筋炎,TSSおよび敗血症ショックとの鑑別がかなり難しい。インフルエンザ後のS.aureus肺炎はよく知られている。TSSはtoxin産生性S.aureus株によっておこるから,上記インフルエンザ後のTSS様症状の発生はこのパターンと合致する。調査続行中。

(CDC,MMWR,35,No.9,1986)






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