HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.7 (1986/9[079])

<外国情報>
1986/87流行季用インフルエンザワクチンの組成について(速報)−WHO


 WHOインフルエンザセンター(アトランタ&ロンドン)によれば,1986年4月以降,A(H11)ウイルスが中国,香港,インド,日本,マレーシア,ニュージーランド,シンガポールで検出され,大部分は抗原性に従来株と明らかな差がみられる(13頁・表1)。

 一般住民の新株に対する抗体は保有率,抗体価ともに低く,またA/チリ/1/83(H11)を含むワクチンの投与試験で,新株に対して十分な抗体レベルは得られていない。

 A(H11)ウイルスの広範な散布と,ワクチン投与期まで時間的余裕がないことをふまえ,各国は次季ワクチンとして従来の3株の他に,A/シンガポール/6/86(H11)型抗原を添加するか,または単価で追加すべきである。子供以外は1回投与,ワクチン歴のない子供は4週以上の間隔で2回投与する。

(WHO,WER,61,No.31,1986)



Table 1.Haemagglutination-inhibition cross-reactions of influenza A(H1N1) viruses





前へ 次へ
copyright
IASR