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Essexの寄宿制学校(8〜13歳)で流行があり,7株のインフルエンザA(H1N1)が分離された。新学期開始5日後の9月21日に始まり,139人中45人が感染,大部分の患者は同じ棟に宿泊していた。平均有症期間は3〜4日,症状は頭痛,咽頭痛,発熱,せき,不快感であった。
分離ウイルスは4月にシンガポール,ホンコンで流行したA/シンガポール/6/86(H1N1)と同型と同定された。この型は抗原的に従来の株から大きな変異がみられる。英国では6月に成人の1例が報告されたがこの時は二次感染はなかった。他の寄宿学校の流行が予想されるので,これのすみやかな調査が今期の流行の指標となろう。
(CDR,86/39,86/41)
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