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1975〜83年に約1,000〜1,200であった急性HBの年間報告数は,1984年に2,000近くまで上昇したが,その後減少し,1986年は約1,300となった。分析結果はこの変化が麻薬常用者の変動であることを示している。この関連は最近特に明らかで,HB患者のうち麻薬常用歴をもつものが1983年の300以下から1984年は約600に増加し,1986年は300に減少した。男性ホモは1984年のピーク150から1986年は100(1981年以来最低)に減少した。
麻薬常用関連症例の低下の原因は,新規の静注麻薬常用者が少なくなったか,あるいは静脈ルートを使用しなくなった,注射針を共用しなくなった,またはワクチン接種であろう。この変化がなぜ1985〜86年に起こったか。従来からの未消毒注射器共用に対する警告が行き届いただけでは説明不十分で,AIDSキャンペーンが影響しているかもしれない。
AIDSに対する恐怖が副作用として急性HBを低下させたかどうか確かではないが,もしそうならば,この報告はAIDSの拡散をもたらす行為を阻止するための公衆キャンペーンの有効性に希望をもたせる事実であろう。
(CDR,87/01,1987)
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