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1987年2月18日〜22日にボツリヌス症の疑いの届出が11例あり5人が入院,3人はアスピレーターを要した。全員バンクーバー河岸のホテルのレストランで2月13,14または16日に食事をした。患者−対照調査で自家製瓶詰のアンズタケまたはこれを含んだ料理と関連があった。毒素は患者血清で検出されていないが,瓶詰キノコの液からA型ボツリヌス毒素が検出された。この期間に3瓶が使われ31人が暴露した。レストランは18日に閉鎖した。
レストラン関連のボツリヌス発生はまれだが,広範な暴露の危険性がある。1976〜84年の米国におけるボツリヌス発生では,レストランの食物との関連発生数は4%だが,患者では42%を占めた。さらにバンクーバーのような通過主要地のレストラン関連例は広範に分散するので,短期間ではみつけられないかもしれない。ボツリヌス様神経症状をもつ患者には最近のバンクーバーへの旅行歴をたずねる必要がある。
(CDC,MMWR,36,7,1987)
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