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ワクチン導入前,百日せきは400/10万,地域によってはさらに多かった。ワクチンは1955年に開始,最初は単価,のちにジフテリアと混合,59年液状DPTワクチン,1964年以降水酸化アルミニウム沈降ワクチンとなった。生後6ヶ月までに3回,18〜23月に1回の追加投与を行う。1980年までは6歳で2回目の追加投与がなされた。現在はDTのみ,9歳と16歳で与えられている。
患者発生はワクチン導入後急速に減少,1970年代に10/10万,さらに低下していたが,1985年突如20/10万に上昇した。主に都市部,特にRussian Soviet Federal Socialist Republicで増加,患者の40〜60%は生後2年以内,特に6ヵ月以下の非免疫児と,12月までの不十分なワクチン接種者である。以前に比べると3歳以下が減少しているのに3〜5歳群は上昇傾向にある。1歳児のワクチン接種率は高い(3回接種が90%)が,最近2〜3歳の追加接種率が低下(85〜50%)し,これはこの年齢の患者の増加傾向と一致する。また,接種時期の遅れが報告されている。
(WHO,WER,62,21,1987)
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