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昭和62年10月20日
都道府県 衛生主管
各 政令市 部(局)長殿
特別区 民生主管
ボツリヌス菌を原因とする乳児の特殊な疾患である乳児ボツリヌス症の発生を防止するため,その対策の在り方について乳児ボツリヌス症予防対策検討会(座長:木村三生夫東海大学医学部教授)を設け検討を進めてきたところであるが,今般,報告書の提出があった。
厚生省としては,この報告書をもとに予防対策を講ずることにしており,貴職におかれても下記に留意され,その発生の未然防止に特段の御配慮をお願いする。
記
1.保健関係者及び医療関係者に対し,本症に関する知識の普及に努めること。
2.乳児の保育に当たる保護者,乳児を対象とする児童福祉施設等に対し,1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないように指導すること。この場合,本症が乳児特有の疾病であり,1歳以上の者に蜂蜜を与えても本症の発生は無いことを十分認識させることとし,いたずらに混乱を招くことのないよう保健関係者及び医療関係者を通じ,適切な指導を行うこと。
3.医療関係から乳児ボツリヌス症が疑われる患者の血清,便等のボツリヌス菌及び毒素の検査依頼があった場合は,できる限り協力を行うこと。
厚生省保健医療局感染症対策室長
生活衛生局食品保健課長
生活衛生局乳肉衛生課長
児童家庭局母子衛生課長
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