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Vol.9 (1988/1[095])

<外国情報>
Reye症候群(RS)サーベイランス,1986−米国


 過去にはインフルエンザB型がRSの増加と関連したが,1985年12月〜1986年11月の間では,過去10年中B型が最も活動的であったにかかわらず,RSは最近のB流行年の半数以下だった。また,水痘関連RSも調査開始以来最低となった。

1986年は30州と太平洋諸島が101例のRSを報告した。38%が10〜14歳,15%が15〜19歳,2%が20歳以上で,1985年に比べて10歳以下は減少したが,10歳以上は増加した。74%が1〜3月のB流行期に入院した。92%が神経症状発症前3週以内に前駆症状があり,内訳は呼吸器疾患74%,水痘5%,下痢5%,発熱または発疹10%,その他か明確な症状なしが5%。報告数は実数よりは少ないだろうが,みとめられるRSの減少は人為的とは思えない。インフルエンザや水痘におけるアスピリン使用が減少したことが原因かもしれないし,また,今やRSはまれな疾患となったので,関心が薄れ始めたのかもしれない。家庭薬も注意すべきである。 

(CDC,MMWR,36,41,1987)



TABLE 1.Reported cases of Reye syndrome (RS) and varicella-associated RS and incidence of RS - United States, 1974 and 1977-1986





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