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Vol.9 (1988/5[099])

<外国情報>
HIV‐2感染について−米国


 1987年にニュージャージーに来た西アフリカ人のAIDS患者がEIA,およびWBでHIV‐1に対して陰性だが,HIV‐2に対して陽性,WBではgag,pol,envにバンドを示した。HIV‐1およびHIV‐2に特異的DNAプローブを用いたDNA増幅法で患者リンパ球中にHIV‐2DNAのみを検出した。

 HIV‐2感染が西アフリカとヨーロッパで報告されているので,CDCは1987年1月HIV‐2サーベイランスを開始。今までにハイリスク者および供血者合計22,699例を検査し,EIAでHIV‐2(+)・HIV‐1(−)は35(0.2%)あったがすべてWBで(−)。ハイリスク者中70(0.3%)はWBでHIV‐1(+)・HIV‐2(+)だったが,HIV‐1および2に特異的な合成ペプチドに対する中和反応,およびDNA増幅法によって,60検体がHIV‐1(+)・HIV‐2(−)と確認され,10は現在検査中である。現在のHIV‐1EIA試験は42〜92%のHIV‐2感染を検出すると推定される。

(CDC,MMWR,37,No.3,1988)






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