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Vol.9 (1988/8[102])

<外国情報>
ホテルにおける2つの胃腸炎集発−英国


 1987年11月13日と27日に同一ホテルの会合で胃腸炎集発があった。アンケート調査によれば,1回目は解答59人(出席90)中27人が発症,嘔吐21,嘔気2,腹痛13,下痢13。潜伏期31時間(7〜38時間),有病平均2日。2回目は回収104(出席146)中56人が発症。嘔気45,腹痛42,頭痛28,発熱28,嘔吐27,下痢26。潜伏期平均36時間(12〜66時間),有病平均3日。

 患者21人および無症状関係者48人の検査で病原菌,電顕はいずれも陰性であった。ホテルの調理スタッフの発症者5人中1人が13日朝発症,1回目のサラダ等を調理した。他の1人は14日発症。他の3人は28〜29日発症で,27日に生カキを食べた。

 本件は電顕でウイルス陰性だが,疫学的にウイルス性胃腸炎の集発で,1回目は調理人,2回目はカキが原因とみなされる。

(CDR,88/28,1988)






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