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札幌市衛生研究所では,インフルエンザウイルスの早期検出,流行状況の把握を目的に定点観測を実施している。
市内豊平区の定点H医院を受診した患者の咽頭ぬぐい液を材料としてMDCK細胞による分離試験を行った結果,11月21日,インフルエンザウイルスAソ連型2株を分離した(表1)。ウイルス分離患者は,同じ幼稚園に通う幼児であった(表2)。
本市では,今冬季に入りインフルエンザ様疾患の集団発生はいまだ報告がない。
今回分離されたAソ連型および,10月福島県で分離されたB型がいかなる動向を示すか注目される。
札幌市衛生研究所 吉田靖宏
原田医院 原田 良
表1.分離株の性状
表2.ウイルス分離患者の状況
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