Vol.10 (1989/1[107])
Haemophilus influenzaeによる髄膜炎および菌血症の発生報告は,1980年から1988年45週までに6,719あった。この期間,小児の細菌性髄膜炎の原因菌として最も報告数の多かったのは本菌であった。 H. influenzae感染患者の発生には季節性があり,流行は10月に始まる。従来のデータによると1/3は10〜12月に,1/3は1〜3月,1/4 は4〜6月に発生している。1988年は1〜3月:264例,4〜6月:253例,7〜9月:193例,10〜11月11日(45週)までに173例の発生をみている。発生地域は全国的であり,患者の80%以上は3歳以下の幼児であった。 (CDR,88/45,1988) 図