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Vol.10 (1989/1[107])

<外国情報>
風疹ワクチンの効果−シンガポール


風疹ワクチン接種は小学校卒業時(11歳)の女児に1976年11月開始し,1982年4月から男児および公務員に拡大した。年間95%の小卒児が接種をうけ,また妊娠計画前および出産後の接種が薦められている。1987年,4,581doseが国立病院で投与された。このキャンペーンの結果,15〜44歳女子の抗体保有率は1975〜79年の56%から1987年は85%に上昇した。しかしなお15%にCRSの危険性がある。CRSは1977〜79年は年間10〜16例,その後は1983年の10例以外は7〜3例,1987例は2例だった。

1983〜87年の風疹関連妊娠中絶は年間45〜77例(全中絶数は19,100〜23,500)。ワクチンは軍隊キャンプの流行をコントロールしたが,感受性者の多い集団ではなお流行している。ワクチン未接種妊婦に対する教育とワクチン供給が必要である。

(ENB,XIV,11,1988)






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