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1988年7月に英国南シールズでサルモネラの集団発生があった。16人の患者からS. typhimuriumが分離され,うち14人はファージ型108(DT108)による感染であった。12人は胃腸炎症状を示し,3人が入院,1人は死亡した。疫学調査の結果,12人中10人がある肉屋の調理食品(主にポークサンドイッチ)を喫食しており,肉屋の立ち入り調査などからサルモネラで汚染された生肉と調理食品とのクロスコンタミネーションが疑われた。ちなみにS. typhimurium DT108はきわめて稀な型であり,近年では1985年と1986年に家畜から分離されているにすぎない。
(CDR,88/49,1988)
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