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SIVがヒトに感染した報告はないが,HIV感染モデルとして使用例が増加しているので,CDCおよびNIHのworking groupがガイドラインを作成した。
STLV−Vが1985年に分離されて以来,数種のサルから分離が報告されている。SIV遺伝子はHIV−2と30%,HIV−1と30%クロスする。SIVは血液,プラスマ,CSF,実質組織から分離,さらにその他の分泌液等からも分離される可能性があるから,取り扱いにはHIVと同レベルの注意が必要である。とくにHerpes simiae(B virus)または他の潜伏因子が活性化したという報告があるから,免疫不全を引き起こす実験ではSIV感染を検査すべきである。取り扱いはBiosafety level2による。ガイドラインはBiosafety level,接種時の注意,衣服,Aerosol control,汚染物の処理,消毒,動物の取り扱い,ヒトのトレーニング,medical surveillance(血清のルチーンテスト),曝露時の措置等について指示している。
(CDC,MMWR,37,45,1988)
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