Vol.10 (1989/3[109])
最近のデータによると,西および中央アフリカで,サルファ剤耐性A群髄膜炎菌による髄膜炎が拡がる傾向にある。WHOでは本疾患の流行期(1月〜5月)を迎えて,1989年の流行状況を把握するためにサーベイランスの強化を指示した。サーベイランスでは患者からの菌分離を重視しており,分離菌の群別,サルファ剤感受性の結果を受けて,A群髄膜炎菌ワクチンの供与および治療薬の送付がなされることになっている。 (WHO,WER,64,bT,1989)