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1988年12月,南東地域の森林で死亡サル2頭が発見された。サル監視は森林黄熱サーベイランス項目とされている。このサルの黄熱感染は確認できなかったが,12月〜1月にこの地域で集めたHaemagogus janthinomys29プールから5株の黄熱ウイルスが分離された。ヒトおよびサルからの分離報告はなく,また,トバゴではウイルスの活動はみられない。
黄熱は南米の一部でenzooticだが,周期的発生のメカニズムは不明である。ヒトの最終例は1979年の18例で,市街地への散布はない。1979年以後,1歳以上の80%が免役され,さらにルチン予防接種が導入され,その後出生者の70%台は抗体陽性なので市街地域への流行の可能性はないだろう。
(CDC,MMWR,38,bS,1989
CSR(CAREC Surveillance Report)15,bP,1989)
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