|
1987年中に64の狂犬病対策センターに狂犬病が疑われる動物と接触したという理由で相談に訪れた例は合計14,654であった。約半数が治療を開始した。60%が男性。原因動物の90%はdomesticだが,検査室で狂犬病と診断された例の大部分は野性動物である。治療例の約半数の動物は発見不能だった。処置までの時間は56%が48時間以内,29%が48時間〜10日,15%は10日以降。ヒト2倍体細胞または牛胎児腎細胞ワクチンが使用された。96.7%は副作用なく,痛み,発赤は2.6%,全身症状の報告は1%以下だった。WHOはγ-グロブリンは汚染がひどい時のみ使用し,常にワクチンを併用することを勧告している。処置開始者の25%は検査の結果動物が陰性と確認されたために中止,6%は途中で処置を止めた。1982年の死亡例を最後として輸入例の報告はない。
(WHO,WER,64,13,1989)
|