Vol.10 (1989/6[112])
最近,ヨーロッパ特にノルウェー,スエーデンでA群連鎖球菌感染症が増加している。英国では1980年半ばにA群連鎖球菌M1型による感染症の多発があったが,最近ではM1型は減少し,エリスロマイシン耐性のM4型が増えている。M4型A群連鎖球菌は猩紅熱と関連があるため,多くの地域で猩紅熱の届け出が増加している。1989年4月14日までの報告数は3,055例であった。ちなみに1988年同時期の発生は2,240であった。 (CDR,89/16,1989)