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1989年2月および4月に,ミシシッピー,ニューヨーク,ペンシルバニアの各州でブドウ球菌食中毒が多発した。共通食として,中華人民共和国(PRC)からホンコン経由で輸入された業務用の缶詰マッシュルームが疑われた。マッシュルームはピザパイ,オムレツ,ハンバーク等に用いられていたが,患者は喫食後2〜4時間に嘔気,嘔吐,腹痛,下痢等の症状を示した。FDAの調査により,すべての事例で同一ロットのマッシュルーム缶詰(未開缶)からブドウ球菌エンテロトキシンが検出された。米国では年間5千万ポンドのマッシュルームをPRCから輸入している。FDAではPRCからのマッシュルーム缶詰について抜き取り検査を開始した。
(CDC,MMWR,38,24,1989)
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