Vol.10 (1989/8[114])
1989年5月30日〜6月13日に26名のボツリヌス中毒患者が発生した。症状は筋肉マヒ,嘔吐,複視,嚥下困難などであった。患者のうち25名はいずれも,発症前2時間から5日の間にヘーゼルナッツ・ヨーグルトを喫食していた。患者家庭から回収したヨーグルトおよびヨーグルトの材料として用いた缶詰のヘーゼルナッツピューレ(同一ロット,未開缶)からB型ボツリヌス毒素が検出された。死亡例はなかった。 (CDR,89/23&24,1989)