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Vol.10 (1989/8[114])

<外国情報>
カメのサルモネラ−シンガポール


カメに起因するヒトサルモネラ感染が米国内およびこれを輸入した英国,日本,ユーゴスラビアなどで問題となっている。シンガポールでは年間約23,000のカメ類が輸入され,ペットショップの水槽におかれている。これによる子供の胃腸炎は報告されていない。今回の調査の結果では,29施設の42群のカメのうち36群(86%)から38株,水槽の水11から4株,血清型として14種類のサルモネラが分離された。いずれの型もampicillin,tetracycline,oxytetracycline,chloramphenicolなど12種の抗生剤に感受性だが,sulfamethoxazole,lincomycin,novobiocin,tylosin,bacitracinには耐性だった。高率のサルモネラ汚染が明らかなので,絶えず水を交換し,手を洗うことを厳しく指導する必要がある。カメを食堂や台所におかないこと。

(ENB,15,bQ,1989)






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