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HIV-2は1985年に初めて西アフリカで記載された。米国の第1例は1987年末の西アフリカ人女性AIDS患者。本報は米国における1987年以降のHIV-2感染6例(西アフリカ人5,不明1)の要約である。他に5例が調査中。HIV-1とHIV-2は血清検査で交叉がある。HIV-2を疑う場合としては,臨床的にHIV感染の症状があり,HIV-1のEIA(−),またはHIV-1のEIAが(+)だが,WB(−または不明),さらに西アフリカと何らかの関連があるなどである。
CDC,FDAおよび協力機関は1986〜88年22,000血清(10,000以上のハイリスク者を含む)についてHIV-1およびHIV-2に特異的EIA,WBおよび合成ペプチドによる検査を実施した。HIV-2だけに陽性の検体はなかったが,HIV-1およびHIV-2特異的合成ペプチドの両方に反応した検体が10例あった。米国ではHIV-2感染はきわめて限局的とみられる。
(CDC,MMER,38,33,1989)
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