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1977年以降,淋病,梅毒,軟性下疳および非淋菌性尿道炎の発生はいずれも減少傾向にある。1988年に発生した淋病と梅毒の80%は国内感染で,他は輸入例であった。患者の男女比は2.5:1,21〜30歳に多発している。淋菌感染が減少傾向にある一方で,PPNGの分離率は1976年の1%以下から1988年には35%と増加した。性器ヘルペスの発生数は1975年の150から1987年の400と3倍に増加した。とくに妊婦の感染が増えており,新生児のヘルペス感染に対する注意が必要である。エイズは1985年の1号患者以来1989年8月末までに38人が診断された。うちエイズで9人が死亡している。
(ENB,15,bW,1989)
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