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1988年7月,ミズーリ州の公立病院から,水様性下痢と発熱(38.9℃)で受診した女児(14ヵ月)の便からPlesiomonas shigelloidesが分離されたとの報告があった。本菌以外の下痢病原菌およびロタウイルスは全て否定され,本菌による感染と思われた。疫学調査の結果,感染源としてピラニアを飼育している水槽の水が疑われ,検査の結果,同一菌が検出された。
ミズーリ州衛生局では,各地のペットショップ等の養魚水槽水から本菌の検出を試み,18検体中4検体(22%)からP.shigelloidesを分離した。店の従業員等に健康上の問題は起こっていないが,作業後の手洗いなどの注意を与えた。なお,本菌に感染発病した女児はST合剤で治療され,5日で回復した。
(CDC,MMWR,38,36,1989)
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