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1)本年,クリプトスポリジウム感染の検査室確認例が増加,36週までに5,321例(前年同期は1,690)が報告された。晩春と秋にピークがみられている。増加の理由は調査中。
(CDR,89/36)
2)人口26万の1地域における1984〜88年のクリプトスポリジウム(Cry.)とランブル鞭毛虫(G)の便材料染色検査成績が比較された。検出報告数はCry. 144,G211で,10歳以下の子供の割合はCry. が60%,Gは23%だった。旅行関連発生が一年中みられ,特にGに多い。Cry. で情報の得られた60人中34が家畜,病ペット,生牛乳または河川水と接触していた。Gと同時に分離された病原体はCry.,サルモネラ,シゲラ,その他寄生虫類,Cry. ではカンピロバクターJ/C,ロタ,サルモネラ,病原性大腸菌。
(CDR,89/33)
3)1989年4月StokeでCry. 腸炎18例が確認(前年は5例),13例は羊または農場と関連。羊と接触した9例は1週以内に発病,幼児7のうち3は下痢で入院,羊の便材料からCry. が検出された。この時期農場が一般に公開され,約1万人が訪問した。
(CDR,89/33,1989)
(担当:予研 中村,宮村)
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