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1980年,EPIの一環としてモラン地区を対象に新生児破傷風のサーベイを行い,破傷風トキソイド(TT)の接種を行った。TT接種により本疾患による死亡率が低下したか否かを知る目的で,1988年9月に追跡調査を行った。今回の調査は生児出産728例について面接によった。新生児死亡は728例中12例で,その中の3例が新生児破傷風であった。サーベイ当所の1980年には本疾患の死亡率は出産1,000当たり15であったが,1988年には4.2に減少した。TTの接種は15〜44歳の婦人の29%が受けていた。ちなみに同地区での出産は在宅が94%,滅菌しない器具でへその緒を切る例は88%であった。
(WHO,WER,64,No.40,1989)
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