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β−ラクタマーゼ産生淋菌(PPNG)の輸入事例については1977年から報告を集計しているが,1977年(7/15例)から年々増加し,1984年にはピーク(280/1,227)に達した。87年には132/379まで減少したが,国内例に対する輸入例の割合は1983年(21%=256/1,223)以来増え続けており,1987年は35%を占めた。患者の性比は国内例の2:1に対し,輸入例は8:1であった。極東地域での罹患が最も多く輸入例の40〜50%,ついでアフリカの30〜40%,ヨーロッパ,カリブはいずれも9%であった。
海外渡航者の増加とあいまって,海外から持ち込まれるSTDに関する情報収集はますます必要になっている。
(CDR,89/45,1989)
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