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DHI(Division of Hospital Infection)の報告によると,エリスロマイシン耐性A群レンサ球菌感染が増加傾向にある。1986年6月までに高率に分離された血清型はM4およびM12であった。これら血清型750株のMICをしらべたところ,13%がエリスロマイシン耐性であった。菌株送付のあった111の検査室中36検査室で耐性菌が検出されている。A群レンサ球菌の検出報告の増加と猩紅熱発生報告の増加とは一致しており,1989年6月までの猩紅熱患者数は5,279例(1988年の年間発生は5,951)となった。なお,英国における猩紅熱集団発生の原因菌型はM3およびM4である。
(CDR,89/46,1989)
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