Vol.11 (1990/2[120])
デンマークではライム病の発生数の増加がみられる。1988年にボレリア研究室において9,054件の血清学的検査が行われたが,そのうち462件が抗体陽性を示した。抗体陽性者のうち246件はライム病の臨床診断がされていた。ライム病の第一次的臨床徴候は遊走性紅斑(ECM)であるが,ECMを示す患者の40〜60%の例において,IgG/IgMの抗体検査により血清診断できる。 (WHO,WER,65,No.1,1990)