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1989年11月,エボラウイルス近縁filovirusによるカニクイサル感染がフィリピンからアムステルダム経由でバージニアに移送された群で発生。149人の接触者の抗体測定で感染者はなかった。サルは,バージニアの施設で2/12室の12頭が感染していたので,その施設のすべてのサルを殺処分し,建物を消毒した。アムステルダムとニューヨークの一時保管地点でのアフリカサルとの交差感染は証明されなかった。また,11月,フィリピンからペンシルバニアに着いたカニクイサルが多数死亡した例があり,そのうち1頭の肝臓からfilovirusが分離された。フィリピンの保管従事者,サルについてウイルス学的調査を実施中。
本事件においてヒト感染がなかったことは1975年に開始された検疫の有効性を示すものである。しかし,CDCはサルの輸入と取り扱い方式を改変する暫定的ガイドラインを作成し,本号(MMWR,39,No.2)に発表した。おって確定稿が出される見込みである。
(CDC,MMWR,39,No.2,1990 WHO,WER,65,No.6&7,1990)
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