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Vol.11 (1990/3[121])

<外国情報>
生ポリオワクチン抗体反応の迅速評価−WHO


 ポリオ3型混合生ワクチン(TOPV)の効果が低い国があり,少なくとも1流行例が3型の抵抗体獲得率によったことが報告されている。このためEPIプログラムは1987年に各WHO地域のいくつかの国でEPI配布の標準プロトコールによって抗体獲得率の評価を行うことを勧告した。この評価が1988年にパキスタン,トーゴ,ウガンダで終了した。トーゴ,ウガンダのTOPVはユニセフ供与,パキスタンはコンノート社製を使用。抗体測定は各国とも30名以上,7〜12ヵ月齢児。血清サンプルは指刺または採血し,マイクロ中和法で測定。血清量が少ないためトーゴでは血清希釈1:5から,パキスタン,ウガンダでは1:8から測定した。1:2または1:4で測定すれば陽性数はあがるはずである。

 本調査は正規のスケジュールが終った児だけを対象としているために,対象がハイレベルに片よった可能性がある。同様の調査がブラジル,ガンビアで実施中。 (WHO,WER,65,No.5,1990)



Serological response to 3 or 4 doses of TOPV among children 7-12 months of age, Pakistan, Togo, Uganda, 1988





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