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Vol.11 (1990/4[122])

<外国情報>
ヒトリステリア症,1988−カナダ


 カナダでは1987年にヒトリステリア症の検査室サーベイランスシステムを開始。1988年に60例(2.3/10万人)が報告された。12例が妊娠例,うち11は15〜35歳(中間27歳),懐妊期間は10週〜10月(中間38週),新生児の診断は1〜30日齢。年齢別で最高は新生児(385/10万),新生児以外の年齢は23〜90歳(中間65.0歳),60歳以上が26(60%),男女比は2:1。感染しやすい健康状態が82%にみられた。リスク因子は免疫抑制状況30,肝/腎疾患22など。症状は髄膜炎と菌血症が多い。致死率は3死産を含め20/50(40%)。2例でだけ関連食品からListeria monocytogenesを分離した。血清型は1/2bが42%,4bが29%,他に3a,3b,4cが分離された。4b型10例についてMultilocus-enzyme型ではヘテロであることが示された。 

(WHO,WER,65,No.10,1990)






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