HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.11 (1990/5[123])

<外国情報>
ラマの狂犬病−米国


 オクラホマで初めての狂犬病例が報告された。4週前に北テキサスから送られた10歳雄ラマで,11月21日発症,27日死,脳組織のFAで診断された。モノクロン抗体検査によりウイルスは中・南米のスカンクのウイルスと同一だった。1989年,州衛生局で検査した動物血清3,163中102(3%)が抗体陽性,内訳はスカンク74,牛7,コウモリ6,猫6,犬4,馬3,あらいぐま1,ラマ1である。米国では狂犬病報告例の少なくとも85%を4種の野生動物(コウモリ,狐,あらいぐま,スカンク)が占め,主にスカンクが感染源とみられる。最近,ヘソイノシシおよびアルマジロの感染が報告されている。哺乳動物の不明神経症状では狂犬病の鑑別診断が考えられるべきである。

(CDC,MMWR,39,No.12,1990)






前へ 次へ
copyright
IASR