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1989年11月以降,フィリピンの3業者から供給された7輸送群サルにFilovirus(EbolaおよびMarburg関連virus)感染発生,検疫施設内感染で多数死んだ。分離ウイルスはEbolavirusと交差反応があるものの,抗原的,遺伝学的に区別される。5群の感染サルを扱った1検疫施設の5名が濃厚接触し,うち4名がFAとWBでサルからの分離ウイルスに対し抗体陽性だった。感染によるとみなされる発熱はなかった。このうち1人はサル剖検時の指の切り傷が感染要因とみられたが,他は感染経路不明。本調査から,このfilovirusはヒトに感染するが,アフリカウイルスに比べて低病原性とみられる。
(CDC,MMWR,39,No.13,1990)
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