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1990年1月,46歳と39歳の男性2人がマラリアで死亡した。共にケニアからの帰国者で前者は12月22日から23日間,後者は数回行っているが最後は12月31日から15日間滞在した。抗マラリア投薬はしていない。スイスでは毎年マラリア死亡例が1〜2例ある。最近5年間の致死率は0.6%(1,250報告例中8死亡)。医者に行くのが遅れるか,インフルエンザ等と誤診されることによって診断と投薬が遅れるのが死亡につながっている。毎日1例は発生しているから,不明熱の場合はルチーンに旅行歴を考慮すべきである。
(WHO,WER,65,No.18,1990)
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