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Vol.11 (1990/6[124])

<外国情報>
ワクチン副作用問題−英国


 11歳男児がMMR接種10日後発症,ウイルス性脳炎の診断で5日目に死亡した。麻しん・ムンプスに対する血中抗体が上昇したがIgM(−)。CSFは抗体(−)。脳組織のPCRの結果はムンプスウイルス(−),ウイルス分離(−)。病理解剖で脳炎所見はなかった。入院時の咽喉材料からエコー25型ウイルスが分離され,血中抗体は著しく高かったがCSFは抗体(−)だった。結果としてMMRワクチンが関与した事実は認められなかった。当局は検査終了後,ワクチンの関与を否定する報道発表をしたが,事件前89%であった投与率は著しく低下し,MMR投与計画に大きい打撃となった。

(CDR,90/03,1990)






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