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米国では1950年以降マラリアの持ち込みが21報告あり,このうち14件はカリフォルニアで発生している。いずれもPlasmodium vivaxによるものである。1988/89年サンディエゴで3件のマラリア集発が報告された。1988年7〜9月に30人,1989年7月3人,1989年8月5人の患者発生で,いずれも地域住民患者は1〜2名で他はすべて季節労働者だった。集発には常にマラリア常在地から来た季節労働者が関与している。問題は彼らの居住環境が悪いこと,医療が受けにくいこと,さらに,カリフォルニアにはベクターであるAnophelesが多いことであり,これらに対する対策が必要である。
(CDC,MMWR,39,No.6,1990)
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