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Vol.11 (1990/6[124])

<外国情報>
マラリア:5死亡例−カナダ


 1989年にアフリカで感染した5例のマラリア死亡例が報告された。カメルーンに滞在した男性2人(57歳と39歳),カメルーンに4年滞在した後,帰国途中にケニアに10日,英国に1週間立ち寄った5人家族のうち男児2人(5歳と10歳)およびアフリカに滞在中ニジェールで発病した38歳男性である。第1例はカメルーン到着後14日で発症,10日後に死亡。第2例は5週間滞在中キャンプで蚊にさされ(同行者も感染),発病後11日目に死亡。第5例は発症3日後に死亡。大人3人は抗マラリア剤を投与していなかった。第3,4例の子供は滞在中規則的にクロロキンを投与していたが,英国では止めていた。英国滞在中子供3人(他の1人は8歳女児)が発症,男児2人が帰国後(カメルーン出発3週後)死亡した。カナダではマラリアの報告例が1985年の314例から1987年は515例に増加した。P.falciparum感染がふえている。

(WHO,WER,65,No.12,1990)






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