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1975〜88年の14年間にCDRに報告された血液培養陽性例数は当初の5倍に増加し,それに伴って溶血レンサ球菌(A,C,G群)による菌血症も1975年の154例から1988年は693例に増えた。ただし,菌血症全例に対する割合は14年間ほぼ変わらず3%であった。年齢別発生は65歳以上が最も高く,A群41%,C群56%,G群62%,ついで45〜64歳が各群とも約20%を,15歳以下はA群で20%,C群7%,G群4%を占めた。
同期間,細菌性髄膜炎の報告数は1.5倍の増加であった。溶血レンサ球菌による髄膜炎もA群91,C群21,G群28例と少数であった。これらは細菌性髄膜炎の1%以下にすぎない。年齢別発生は15歳以下52例(38%),15〜44歳30例,45〜64歳28例,65歳以上30例であった。(CDR,90/26,1990)
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