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1988年にImmunization Practices Advisory Committeeは全妊婦の妊娠早期のHBsAgスクリーニングと,HBsAg(+)母親の児に,出生時のHB免疫グロブリン(HBIG)投与と,HBワクチンの投与(出生時,1ヵ月,6ヵ月)を勧告した。この勧告の実施状況をみるために,アトランタの1病院の記録がまとめられた。
この病院は846床で,年あたり1万人が周産期クリニックに来院する。1988年7月〜1989年6月に,85例のHBsAg(+)妊婦を確認,43が当院で出産した。出生時42がHBIGを,41がHBワクチンを投与された。2回目のワクチンは39人,3回目は24人(調査時6ヵ月に達した32人のうち)が投与された。この接種率は3混ワクチンの接種率(73%)と同等である。児の抗HBsは測定されていない。米国ではHBsAg(+)女性からの出産は年あたり18,775,慢性HBVになるのは4,000と推定される。このうち90%は上記処置で防止できるだろう。
(CDC,MMWR,39,No.24,1990)
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