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東ドイツの3地区で,1987年に生卵関連のS.Enteritidisによる感染が増加し,発生率は151.8/10万(住民)に上った。分離菌のファージ型はすべて6で,特定の養鶏場での汚染が確認された。1987年10月から1989年2月に,S.Typhimurium生ワクチンが全ての養鶏に対して接種された。生ワクチンによる副作用はなく,鶏の健康異常,産卵への影響はともにみられなかった。1988年3月に同養鶏場で11,803検体の細菌検査を実施したが,S.TyphimuriumおよびS.Enteritidisのいずれも検出されなかった。また,同地区ではヒトのサルモネラ感染も減少し,1990年3月までのS.Enteritidisの発生はほとんどみられていない。
(WHO,WER,65,No.31,1990)
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