HOME 目次 記事一覧 索引 操作方法 上へ 前へ 次へ

Vol.11 (1990/11[129])

<外国情報>
ライム病−カナダ


 米国の報告数の増加で関心が高まり,当局は臨床および検査成績の統一基準の検討をはじめた。現在までのカナダの限られた一部地域からの暫定報告数は約100例である。Borrelia burgdorferi(スピロヘータ)を媒介するダニが数種あり,その上刺咬蠅もベクターとして疑われているので,これらベクターの分布調査とスピロヘータの分離が全州ではじめられた。一方,1989年のManitobaにおける血清学的調査では150/761(20%)がIFA−IgG1:64以上,WBではIFA及びELISA陽性例は少なくとも3本の特異的バンドを示したが,これらバンドは経過時期によるらしい。血清診断ではIFAがELISAよりも信頼性がある。さらに抗体陰性者でも,ダニ咬口や遊走性紅斑様発疹がみられる者があった。

(Canada DWR,16,No.30,1990)






前へ 次へ
copyright
IASR