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1989/90年に旧市内密集地区で就学前児の麻疹罹患が急増した。すべての市で増加したわけではないので,1990年5月,CDCと衛生当局はワクチン接種効果をみるために,1980年代に麻疹発生率が異なった8市の麻疹ワクチン接種率を調査した。学校記録によって,小学校1年生と5年生について,2歳に達するまでの麻疹ワクチン接種率(調査の4年および8年前の接種率に相当する)を比較した。接種率は,1年生=5年生,私立校>公立校,非市内密集地区>市内密集地区,人種間の差は市によって異なった。各市の接種率は51〜79%で,麻疹ワクチン接種率と麻疹発生率の間に逆相関がみられた。2000年までの撲滅目標を達成するためにワクチン接種レベルの改善が必要である。
(CDC,MMWR,40,No.2,36,1991)
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