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Vol.12 (1991/5[135])

<外国情報>
レジオネラ,1989〜1990−シンガポール


レジオネラサーベイランスの一環としてレジオネラ症が疑われる患者について抗体価を調べた。間接蛍光抗体法による診断基準で陽性は,@急性期と回復期の抗体価が4倍以上上昇(確定),A抗体価が1:1,024以上でしかも臨床症状がある(推定)とした。検査した2,258例中65例が陽性で,53例は確定陽性,12例は推定陽性であった。呼吸器材料194について蛍光抗体法による抗原検出と培養を実施したところ,18例が抗原陽性(培養陰性)であった。本疾患の罹患率(10万当たり)は1989年1.23,1990年1.19,患者の男女比は2.8:1であった。年齢は13〜85歳,罹患率は64歳以上で急増した。死亡は7例あったが,いずれも糖尿病等の基礎疾患を持つ患者であった。

クーリングタワーの水から34.9%(81/232)にレジオネラ菌が検出された。

(Singapore,ENB,17,No.3,13,1991)






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