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Vol.12 (1991/5[135])

<外国情報>
シンガポールにおけるネパール人のA型肝炎


1987年夏にMount Venon地区のネパール人集落で,ネパールからの帰国者またはその家族合計12人にA型肝炎がみられた。地域住民全員にインタビューと血清抗体調査を実施した。947人(1〜55歳)のうち抗HAV IgGまたはIgM陽性が83.2%,5歳以下38.1%,15歳以上で95%以上。ネパール生まれがシンガポール生まれより陽性率が高く,また,ネパール人集団は他よりも陽性率が高かった。ネパールから最近帰国,または初めてシンガポールに来た者263人中抗IgM陽性(最近感染)が22,いずれの抗体も陰性が33,攻撃率22/55(40%)であった。22人中8人のみに黄疸が診断された。感染源の食品は特定されなかった。

(Singapore,ENB,17,No.2,7,1991)






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