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1990年3〜7月にペルーのアマゾン地域Iquitosとその周辺でデング1型と4型の流行が発生した。ペルーのデング流行は過去にも報じられているが,今回が検査室で確認された初めての国内流行報告である。出血症状(歯齦出血など)が6.5%にみられ,ショック症状例はなかった。急性期血液158からC6/36蚊細胞およびVero細胞で58株のデングウイルス(1型24,4型7,保留27)が分離された。患者ペア血清43例のうち,4倍以上の抗体上昇(IFA,HI)がみられたのは1型に対し8例,4型に26例,8例はHI価が1型と4型とも10,240以上を示した。流行初期3週中,蚊プール20中5から1型ウイルスを分離した。1990年5月の調査で推定76,000人(人口の約25%)が調査前60日中にデング熱様疾患を報告した。1985〜87年に実施されたペルー各地の合計1,015人の血清疫学調査では,2名のみが4型に低力価陽性を示したが,他の型に対しては全員陰性であった。
(CDC,MMWR,40,No.9,145,1991)
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